インタビュー日時:2023.06.27.
ここがよかった、売る仲介。
- ① 透明性の高い情報共有
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- 売主の利益のみを考える片手取引に徹している
- 「囲い込み」や「高預かり」をしない明確な姿勢
- 動画やホームページで仕組みが明確に説明されている
- 買主側につかないため、売主の利益を最優先できる
- ② 徹底的な情報共有システム
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- グループLINEでリアルタイムの進捗報告
- 売主専用ページで詳細な情報提供(同じマンション内の販売状況など)
- 内覧会の様子を動画とメモでくわしく共有
- 不動産会社からの資料請求をリアルタイムで通知
- システム化された自動通知で手間なくスムーズな情報共有
- ③ 価格を最大化する販売手法
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- 内覧会形式で複数の購入検討者を集める戦略的な売り方
- 競争原理を働かせることで高値での成約を実現
- 通常の都度案内方式より高い価格設定が可能
- 売主不在で買主の本音の反応を引き出し、より正確な市場評価が可能
- 早期かつ満額での売却を実現する効果的な販売手法
くわしい成約データはこちら。
売却のきっかけは家族が増えるため
ーー 売却当時のことを思い出していただきながら、お話いただけたら嬉しいです。
売却のきっかけはなんだったんですか。
妻が妊娠して子どもが生まれることになりまして、ちょっと手狭で。
2人でもいっぱいいっぱいで。
いつか引っ越すなら、今売却して引っ越してもまぁいいかな、という風に思い立ちまして。
ーー 売却は今回初めてだったんですか。
そうですね。
今回人生で初めての売却です。
ーー 初めての売却、最初ってどう動かれたんですか。
最初はどこに売却をお願いしようかなって話になるんですけど、大手にお願いしよかなと。
まず大手を1社か2社交えつつ呼んで依頼をしようと思ったんですが、一括査定をホームズでやったんです。そしたら大手の不動産会社の名前がないんです。よく聞いた名前のA社・B社、、あとはあんまり聞いたことない会社がありました。
しょうがないのでA社とB社だけそこで選んで、あとは自力で連絡したE社。E社はあのマンションの販売代理をしていましたので呼びました。あとは、D社も呼んで合計4社ですね。
ーー 一括査定を押したら、おそらくすぐ携帯鳴ったと思うんです。
1分か2分くらいで携帯が鳴りました。
ーー 一括査定をしたらすぐ電話がくる、っていう仕組みはご存知だったんですか。
知らなかったです。
でも不動産屋さんは行動が早いというのは認識してましたので、電話は来るだろうなぐらいの認識でした。
一括査定をお願いした当日に査定書のファイルが投函
ーー 電話出たんですか。
出ました。
「一括査定ありがとうございます。マンション売却されるんですか。」って。
売却の理由とかを聞かれて、「実際に査定をさせていただきますので」ということでお会いする流れになりました。
そしたら、電話した当日中にうちのポストに査定書っていうんですかね、分厚いファイルが投函されてまして。
ーー それってどういう気持ちになるんですか。
早すぎるし、怖いですよね。
住所は書いてあるからもちろん投函できるんですけど、あまりにも早すぎる。
4時間後ぐらいにポストに投函されて、結構豪華な分厚いファイルですよ。
ちなみにA社(具体的な会社名)です。
ーー それはマンション1階のメールボックスのところに入れられてたんですか。
そうです。「今投函しましたので、あとで見てみてください。」というメールが。
でもそのパターンは2社くらいあるんですよ、さっきのA社とB社もネットで査定をお願いはしたんですけどB社は来てもらってなくて査定資料だけいただいた感じです。
ただその査定資料がとても役に立っていまして、実はその資料で成約事例の資料が何枚か入ってたんですよ。「この近辺はこういう相場でございます」というのが入ってるんですけど、その中で居住中・空室という情報がそこに書いてありまして、それによって値段が違うということが法則として出てきました。
ちなみにその後に、売る仲介さんの動画を見ました。
ーー ということは、まだ当社は登場しないんですね。
1ミリも登場していないです。
ーー ちなみにいまの話で、ポストにいきなり査定資料が入れられるじゃないですか。
査定資料自体はちゃんとしてると思うんですが、いきなり断りなく入れられた時に怖いと思いつつ資料は見るんですね。
それは私から連絡してるので資料が入ってるわけですから、早い、怖い、と思いつつもやっぱり私のマンション周辺の情報がたくさん入ってますので見ますよね。
ーー A社とB社の2社の査定書が入ってて、両方とも役に立つものなんですか。
役立ちました。
やっぱり成約事例は手に入りませんので。
ーー そのあとは知らない番号から掛かってきたら、おそらく不動産屋だろうという予想は立つと思うんですが、次回以降も電話には出られるんですか。
私はその当時在宅勤務だったので、お願いした4社以外にも私は電話はぜんぶ出ました。
トータルで10社ないくらいと話したと思います。
ーー ということは、ほぼ10社弱から査定をされたというか、金額を提示されてるわけですよね。
ちなみに、査定をする前はご自身でいくらくらいっていう予想額があったんですか、それもなくてまずは聞いてみようだったんですか。
実は一応うっすらとはありました。
ノムコムというサイトで自分のマンションを登録すると、「あなたのマンションはこれぐらいで売れますよ」というデータが毎月1日に送られてくるんです。それを全部取っておいて、取っておくと当然データ的には右肩上がりに相場が上がっていくという状況が見れるわけですよね。でもあくまで周辺の高級な作りのものから、有名な会社じゃないところまでの成約事例の平均値とかが送られて来るわけですので、参考にはなるけれども正確ではないだろうなと。
でも、うちの価格はそのあたりなのかな、というのをうっすらとは感じていまして。
実際に一括査定で4社に会った感想
ーー ちなみになんですけど、実際に会われたのは4社じゃないですか。
4社を選んだ基準っていうのはそもそもあるんですか。
4社を選んだ基準は、まず知ってる会社であるというのと。
ーー 知ってるというのは、名前を認識してるかどうかということですか。
そうです。
あとは大手としてC社を呼んで、D社も呼びました。他にもE社というマンションの購入時の請け負った会社を呼びまして、合計4社。
そこは全部知名度があるとか、もともと販売してた会社であるとかそういう理由ですよね。
ーー さっきの資料を入れてきた2社はなぜ呼ばなかったんですか。
1社目のA社は2時間ぐらい電話で話したんですが、査定額が一番低かったのがA社の6,800万円という金額だったんです。
でも、「下限は6,200万円くらいまでには成約しますよ。もし売れなかったら買い取りも弊社はできますよ。」みたいなことを言ってたんですよ。
もちろん参考程度には聞いてましたけど1社目はそんな感じでした。
話し出すとやっぱりそこそこ時間がかかりますね。
これ結局6社とか呼ぶと、在宅とはいえしんどいなと。
ーー 6社とゼロから話すのは大変ですもんね。
2時間会話をし続けるというのがしんどくて、結局やっぱり4社聞けばもう十分平均値取れるし。
ちなみに4社呼んだ中でD社が一番高かったんですけど、あの当時で8,000万円提示してました。ただし、売却手数料・仲介手数料は半額でいいという話だったんですが、実はその前にB社と電話を2回ぐらいしてるんですよ。「ポストに入れた査定書は確認いただけましたか、お会いできませんか」みたいな。
会話だけで一応強引に終わらせたんですけど、B社の査定資料を見た段階で、囲い込みと高預かりという2つのワードを初めてそこで知ったんです。
ーー なるほど。
それまではご存知なかったけど。
知らない。
ーー B社は囲い込みをしませんと謳ってるはずなんで。
「しません」とは言ってるんですけど、各社の仲介手数料率いうのを調べてみると、B社は仲介手数料率4.5%前後、5%近くあったはずなんです。
だから、囲い込みをしてない割には御社両手率高くないですか、と思いました。
両手率が3%に近ければそれはそれでよかったんですけど、4.5%以上あったんです。
「ちょっとあなた言ってることと違うくないですか」と思ったので、B社は最後にお断りしたんです。
ーー すぐお断りしたわけではなくて。
そうです。
私の中で不動産売却が初めてですから、売却に関する情報というのが1つもない状態からなかなかの知識を持った人間になるまで割と時間かかったんです。
けど、売却を決定した時にはもうだいぶ知識が貯まってて。
同時に囲い込みの恐怖というのもどんどん大きくなって、どこに頼んでも満足度が低そうだなという状態だったんです。
そこで登場するのが御社です。
満足度の高い売却を求めて調べ続ける日々
ーー ちなみにそれが2023年1月だと思うんですが、お問い合わせいただいている日付を確認したら2月8日だったんですよ。
今のお話はこの濃い1か月のお話だと思うんですが、囲い込みとか、高預かりとか、両手率とか、この間に知られたんだと思うんです。
当社が登場するきっかけはどこだったんですか。
「どこに頼んでも満足度低いな。いま売りたいんだけど、今のマンションを売って新しい家買いたいんだけど、どこに頼んでも失敗しそうだな」というところで。
最近はGoogleで調べることはもうしないんです。知りたいことはYouTubeの方が話がまとまってるし、動画で見ると倍速再生とかあるから読み込んでいくよりも音で聞く方が理解力も早いし、動画をとりあえず何個か見て探してみようと。
でも、いくつかキーワード入れてみたけどあんまり出てこなかったんです。
ーー なにかキーワード入れて検索ボタン押したんですかね。
そうですね。
その中で1個動画を見て、そしたら横にオススメがいっぱい出てくるじゃないですか、その中に御社の動画があったんです。
ーー ちなみに、1本目に何の動画を見たかは覚えていますか。
何を見たかは覚えてないんですが、室田さんの話がだいぶ信頼できる内容であるという。
まずその1点ですよね。
ーー でもそれは1本目ですよね。
1本目の時点で知識と経験に裏打ちされたお話が展開されてて。
ーー なにか質問があってそれに解答してる動画ですかね。
確かそうだった気がするんです。
会話の内容も忖度なしで、シナリオが存在しないという雰囲気が出ていたというか、実際シナリオはないんだろうなと想像がつくわけですよ。1本まるまるそんな感じで進んでいくので、とても信頼できるなと思いました。
名前が「売る仲介」ですから、売却に関する部類をやっている。
御社が片手取引しかしないというのはその1本目では出てきてないんですよね。
ーー ほぼ出てこないですよね、基本的には質問に答えてるだけなんで。
出てきてないんですけど、やっぱりその次の動画も見たい。
動画をいくつか見ているうちに出てくるんですよ。
ーー サービスについて喋ってるとか、もしくは動画内で「当社不動産会社で売却のお問合せ待ってます」みたいなのを言う時がたまにあるんですよ。
そうなんですよ。
たしか何十本か見た後に、ようやくホームページを見てみようという気になったんですよ。そこでやっぱり、ITを駆使した売却活動をしていて、片手取引しかしない、売主側にしかつかない。この時点で囲い込みはないじゃないですか。
ーー もちろん。
自分たちで買主を見つけないので。
その買主を自分たちは見つけないというエビデンスじゃないですけど、実際に内覧会の時の動画も撮ってるし、他の不動産会社がお客さん連れてやって来てっていう動画も流れてるし、そのたくさんの情報から考えると本当に片手取引しかしていない。
他の不動産会社は、「片手だけしかしません」と言いつつもやってるかもしれない。
だけど御社はそうではないというのが何十本と動画を見てわかりました。
ーー 他の会社のYouTubeチャンネルで当社と同じような感覚になった会社はなかったんですか。
実はあの後もいろいろ見続けていたんですけど、結局1社もないですね。
「片手しかしません」という風に言い切っていて、しかも内覧会システムを展開してというのはもう1社もないですね。
ーー この会社だったら信頼できそうだとか、他に後悔しなさそうな不動産会社はいなかったんですか。
動画の中にはいなかったんですけど、私が呼んだ中のE社。
E社はあのマンションの新築時の販売代理会社ですけど、そこの方とは結構話が合ったんです。当時販売していた責任者の先輩の方が私の家に来てて、2人は知り合いでよく電話もするし、先日も釣りに行ったとかそういう話もしてて。でもその方たちですらやっぱり、「最初2週間だけ両手でやってもいいですか。2週間を過ぎたら広く広告をします。」って。結局2週間はやるんだとは思いましたよね。
満足度としては70%・60%ぐらいで、「100%までいかないなっていう。売却が終わった後に後悔するかもな。」というのを感じながら御社を見つけたんですよ。
ーー ちなみに、他のYouTubeチャンネルはどんなチャンネルを見ていましたか。
学ばないけど知識を得るために見たとか、もしくは役に立たなかったけど記憶にはあるとか。
不動産の中では割と有名な、不動産Gメン滝島とあいある社長、らくだ不動産とかも引っかかってくるんですけど、らくだ不動産はいま思えば御社のあとだった気がしますね。最初はショート動画か何かで引っかかった気がします。
名前は覚えてないけどいくつか見ました。フクロウ不動産の中川さんとかいう方が結構信頼できそうな話の内容ですし、購入側につくという方だったんです。それもいま思えば、売る仲介さんを見つけたあとでしたね。
売る仲介についてとにかく調べた
ーー ということは当社が登場するのは、何かしら売却についてモヤモヤしてる+知識が頭に入ってきて、それを確認するために調べ出して当社のYouTubeを見た。
室田を見て嘘ついてなさそうで、動画を何本か見た後にホームページを見たと。
30本ぐらい見た後にようやくホームページですね。
ーー ホームページ見ていただいたら他の会社が書いてることと違うというか、他の会社はモヤモヤしてるじゃないですか。「高く・早く売ります」と書いてるけど理由は書いてない。
当社は片手取引しかしないとか、内覧会の仕組みとか、LINEで通知しますとか、調べたら出てくると思うんですが、お問合せいただく前に確認はされていたんですか。
そうですね、話かける前に確認はしましたね。
数十本見て、査定をお願いしてその後も動画を見続けてますから。
査定依頼をして近々来てもらえそうだという段階までにはホームページは見て、過去の成約事例も動画付きで載ってましたし、そこも6・7割ぐらい見て、なるほどと。
やり方のイメージつきますよね。やっぱりイメージの共有も重要ですから、どういう流れで売却を進めていくのか、見まくったおかげでそのイメージはつきました。
ーー 他のマンションの事例ってことですよね。
他のマンションの売却の成功のお話ですね。
96%とか時々102%とかがあって、すごいなと思いました。
ーー 話しかけていただいたタイミングは何かきっかけがあったんですか。
都内の不動産会社4社呼びましたけど、どこに頼んでも納得感がないというのが私の中で確定してて、その中で御社が登場してるわけです。
動画も30本とか見てたら、「もうここでしょう」っていうその決断ですよね。
ーー 会社がちょっと小さめであるとか、大阪であるとか、引っかかる要素いっぱいあると思うんです。
不動産の購入も売却もそうですけど、『他の動画でも不動産の会社よりも営業マンの方が重要である』というのがいろんな動画でみなさんそう言ってるんですよ。
ーー 当社の室田に会うまでに、実際にたくさん営業マンに会われてますもんね。
そうそう、電話もしてますし、いろんな動画で目にするから多分そうなんだろうな。
私が調べるまでもなく多くの人が言ってるんだから、そこはもう乗っかっている部分でした。
会社の大きさはもはや関係ない。不動産の営業マンが全て。
室田さんの話も信頼できますから、この室田さんに来てもらってお願いしたほうがいいいだろうなという。そこで私の中で決定しました。
でも査定を依頼した段階ではまだ95%ぐらいですよね(笑)、ほぼ決めてましたけど。
ーー 査定を依頼していただいて、「ちょっとお時間ください」というところからの査定動画がLINEで届いたと思うんです。
一括査定で、どの不動産会社も我先にって感じじゃないですか。
それに比べて当社は、「ちょっと時間ください」とお伝えして、すぐに査定が来なかったと思うんです。そこは何か思われましたか。遅い、みたいな。
いや、思わなかったです。
たくさんのお客さんが殺到してんのかなくらいの印象ですよね。
むしろそうだったとしたら、より混んでるお店ほど楽しみがある。ちょっと時間取ってくれたほうが。
歯医者に行って、「すぐできます」っていう方が逆に怖いですよね。顧客どこいったみたいな。
査定動画の感想は、結構長い
ーー 数日して動画で査定というのが届いたと思うんですが、あの査定動画はご覧になられましたか。
12回ぐらい見ましたよ、すごい見た。
ーー 査定が動画で来るというのはそもそもご存知だったんですか。
それとも、いままでの通り金額の数字だけが提示されるとか。
査定が動画で来る、という予告をどっかで見たんですよ。
「動画で送りますから」というのを他の動画の室田さんと鈴木さんの会話の中で見てましたから、動画で来るのはわかってました。
ーー どういうのかはわからないままだったんですね。
成約事例から求めた金額の中から来るのかな、という大体ざっくりしたものはわかっていました。
ーー 動画を見た時のこと、覚えていることありますか。
来た時の感想は、「結構長い」(笑)。
30分弱ぐらいあった気がします。
ーー 長かった気がしますね、短い場合もあるんですけど。
30分弱のやつで、結構長いなと。
内容も私のマンションを過去の成約事例から理屈を持って価格を出してきてる。
ーー そうですね。
過去の成約事例データから、今に引き直したらこうなるんだという。
直近でちょうど参考になる10階の成約事例があったんでそのあたりを加味しつつ、でもおおよそこのあたりかなぐらいの金額をまず出して。
ただその時、うちのマンションはすこし高めを狙いやすいというのは知ってましたんで、やっぱりちょっと高めのところで。
ちょうど室田さんも、「7,400万円弱ぐらいのところまでが限界かな」と言ってましたので、私も過去の成約事例見たらそんなもんかなと思っていました。
ーー それまでに営業マンと4人くらい会われたじゃないですか。
室田の動画の説明は、内容として変わりは特にないですよね。
ないですね。
でも違いは、来た会社はすべて両手をするわけですよ。
うちのマンションの、あの金額を両手になったらなかなかおいしいじゃないですか。たくさん営業マンに会いましたけど、後半は、「両手するんだろうな」と思いながら聞いてましたから。
だからちょっと信頼度が落ちるというか、その4人の話を聞きながら私の知識がストックされていくわけですよ。
でも、基本的にみなさん信頼できそうな話はしてましたよ、D社(大手)以外は。
D社(大手)はダメですね。
ーー どうしてなんでしょうか。
D社の査定額は8,000万円で高いのに。
D社(大手)は真っ先に、「私どもは仲介手数料半額でOKです。その上で8,000万円で売り出します。」って男性の方がすごい低いトーンで言ってたんですけど、ちょっと逆に怒りが湧いてきて、この物件を8,000万円で売るというのは、どういう理屈でその数字をまず出したのか。
その時に成約事例も何個かわかってましたけど、周辺物件を見てもタワマンだと8,000万円は可能性があると思うんですけど、タワマンでもないし、普通の物件ですから、8,000万円というのは価格の根拠がないんじゃないのか。
ーー そこでは根拠を説明されなかったんですか。
されなかったです。
「どういう理由ですか」って聞くと、「私どもが売ります」って力強くだけ(笑)。
いやいや、売りますって言っても、周りライバル多いですよっていう。
ーー ちなみに仲介手数料が半額には惹かれなかったんですか。
惹かれなかったですね。
半額でも両手されたら私の物件を8,000万円で出した時から価格が最終的に下がる。
ーー 要は、手残りとしては半額だろうが損したら意味ないなと。
「売却までに6ヶ月かかりました」とかだと遅すぎますよね。
ーー 当社の室田の査定の話に戻るんですけど、査定を見ていただいて、会うというのはすぐに決まったんですか。
そうですね。もう査定依頼した時点で9割以上ここだと、ここにすると。
すでに会った4社には納得感がない、納得感を得たいのであれば売る仲介一択であるとその時点でもう決まってましたよね。
査定をいただいて内容ももう10回以上見てるわけですから、「ここがいい。ここに決めよう」と。
もともと決めるために動画の依頼を送ってますから確定ですよね。
売却をやらないという選択もあった
ーー 今度は室田と日程を調整して、現地でお会いしましょうという流れになったと思います。
室田と初めてお会いしたときのこと、何か覚えていますか。
最初に玄関でまず挨拶しますよね、すごく姿勢の低いご挨拶をいただいて。
「本日はお呼びいただきまして」みたいな感じだったと思いますね。
ーー 室田がお会いしたのは、お引っ越しされる前ですか。
あの時点で実はまだキャンセル可能で、売却をやらないという選択はまだ出来たんです。
引越し業者はキャンセル可能だし、次に移る賃貸物件もキャンセル可能な状態にあって。
ーー 居住中の状態で、室田呼ばれたんですよね。
そうです、居住中でしたね。
ただ引っ越し先はもう一応決めていて、まだお金振り込んでない状態ですね。
いまならまだ引越しを取りやめて、売却も取りやめるというのが出来たタイミングだったと思います。2月の前半ぐらいで、2月22日に引越すみたいなのは決まってましたね。
ーー 室田が伺って、査定の内容は先に動画で共有させていただいていて、基本的には90%以上売却を依頼するというので呼んでいただいている。
現地で何を話されるんですか。
あの時は、やっぱり価格の話ですよね。つまり、ここをいくらで売りに出すのか。
過去の成約事例をもう1回タブレットで出してもらって、「私が査定したのはこの金額です。基本的には上のほう(高めの売出価格)を狙っていただくのも可能です。」という話になってた気がします。
でも私の中で、D社の8,000万円はちょっと無理だろうと。周辺の価格って全部売りたい希望じゃないですか。成約事例とは全くない関係ないから。希望額が出てるだけですけど、希望額だとしても大体あの当時8,000万円前半が多かった。
でも売れてなくて残ってるわけですから、成約事例を見ても8,000万円は無理かなと思ってましたね。
ーー ちなみに価格はどの段階で決めたんですか。
室田に会ってから、もしくは会う前、それとももっと前の査定を依頼していただいた時とか。
価格を決めたのは、たしかD社(大手)に会った時くらいだと思います。D社(大手)が来て8,000万円を提示した瞬間に、7,280万円とか7,380万円とかそのあたりだな、と。
その前にも4社来てもらう段階において、6,800万円という相場観。だいたいこのあたりだったら売れるであろうという価格を提示する会社が多くて、チャレンジとして7,180万円という提示はあったんです。このあたりだとちょっと売るのに時間がかかる可能性はありますぐらいの話をB社はしてて、新築時に販売代理をしていたE社も似たような感じなんですけど。
私も2社呼んで知識があったので、聞くことは聞きまくりましたね。「6,800万円というのはちょうど相場的なところではあるんですけど、確実に売却を進めたいのであれば6,500万円ぐらいであれば早く売れますね。」みたいな話はしてたんですよね。だけど成約事例もその時知ってますから、私の1つ前にうちの部屋と似たような条件の部屋が売れてますので、そこを見た方がちょっと一番近いのかなということで。
ーー 室田に会って、結果7,380万円で売り出そうとなりまして、その場でグループLINEが作られたと思うんです。売る仲介のLINEアカウントとのやり取りではなくて、グループLINEで引き続きお願いしますとなったと思うんです。
当社に売却依頼をいただいたところぐらいから、いかにレインズに早く載せるというか、準備の進捗が報告されていったと思うんです。レインズに登録して2週間ちょっと、16日か17日ぐらい後に内覧会をしますと。
その時は、レインズに登録したら他の会社から広告の資料請求が来たら通知が来ます、というのはご存知だったんですか。
それは他の動画でも言ってた気がするんですよね、だからイメージは掴めてましたよね。
LINEで通知が来まくるみたいなのは知ってた気がします。
情報共有はとてもありがたく、信頼できる
ーー 「レインズに登録します」と言った瞬間くらいから通知が来たんだと思うんですが、来た時のことは覚えてますか。
覚えてます。まずは弊社と他の物件で事前にやりとりがあった会社から先に物件情報を流しますと。
そしたら1日6件・7件とか大量に来るんですよね(笑)。
ーー その仕組みについてはなにか思ったことありますか。
つまり他の不動産会社が資料を請求をしてきたら、当社もあのLINEに通知が届いた同じタイミングで知るんです。なので当社が連絡を手動で打ってるわけではなくて、システムを使って連動させてるだけなんで。
売却は初めてですけど、その情報共有とか、イメージ共有って、、、例えば仕事する上ではとても重要で最終的な成果物にも影響出ますよね。
情報共有をしてくれるというのは、とてもありがたいです。仕事でもやっぱり情報共有してくれる人は信頼をおけますし、隠すわけじゃないけど、共有を疎かにする人とは仕事したくないですよね。
今回は情報共有100%ですから、売却までの道のりもイメージしやすいですし、いま実際にこれだけ広告依頼が来てて、その後SUUMOとか見ると、SUUMOでも私の物件情報だけでも9件とか10件とか出てるわけですよね、すごいなと。
ーー 当社は不動産会社なので売却は日常業務なわけです。でも売主さんはそもそも売却が初めての方がほとんどじゃないですか。
当たり前ですけど、売主さんでご自身のお家の売却に24時間かかりっきりになれる人はいません。
お仕事が忙しいとか、奥様とも売却について共有しないといけないとかという時に、売却をしてること自体が日々のストレス側に回ってしまうと何やってるかよくわからないですよね。
不動産会社側がそもそも情報共有しないとか、奥様が旦那さんに聞くけど旦那さんもよくわかってないから、「営業マンに聞くわ」みたいなやり取りがあるとか。
当社と売主さんのコミュニケーションコストをできるだけ落としたかったんです。コミュニケーションにかかるストレスがなくなれば、日々お仕事で忙しくても当社からの連絡の確認だけで気持ちが落ち着いたり、平和に過ごせるかもしれない。こういうのがあって初めてお家が高く売れると思ってるんで。
なのでグループLINEへの自動通知だったり、当社からの報告は確認いただくだけ、タップで基本は終わるというかたちなんです。あとはリアルタイムでシステムを繋いでるんで、最初におっしゃられたみたいな隠すとかまったくなくて、本当にリアルタイムで通知をしています。
でも不動産会社ってIT化していない業界ですよね。
ーー 基本は電話とメール、あとは郵便の3パターンくらいです。
そうなんですよね。
いまどういう動きになってるのか、何人お客さんがいるのか、買う可能性のあるお客さんが何人いるのか、とかっていうのは売主としてはやっぱ知りたい、やっぱり情報共有をしてほしいなというのはありますから。
さっきの話じゃないですけど、やっぱり囲い込みで隠してるとかっていうことが不動産業界はあるというのがもうわかったので、だからB社の「うちは囲い込みしません」って言ってるけど、どういうやり方でしないと言えるのかとか、何も証拠もないし、エビデンスもないし信頼できないわけです。
ーー 当社は査定で「いくらで売ります」とは言わなかったと思うんです。
グラデーション的に査定を提示して、高くなったら「成約までは時間がかかるかもしれないけど売れるゼロではなくて、売出価格を選んでいただくのは売主さん」というスタンスなんですよね。選んでいただいたら、当社はその価格で全力で売るだけなんで売出価格に何か当社の意図はないんですよ。
ただ、売主さんがこの売出価格を高いと認識して売り出しているのか、過去データから見る相場価格との乖離をきちんと把握していただきたいだけなんですよね。
そして、どの価格で売り出しても市場のフィードバックを共有したいんですよ。
どの価格で売り出しても反応がない場合もあります。でもそれが市場の反応なんで、市場との乖離がわからないと価格を下げるも下げないも戦略がとれないですし。
そうですね。
売れるかもしれない可能性を営業マンが売主である私に隠していて、下げましょう下げましょうで最終的に買い取りまで持って行かせたいみたいな可能性も出てくるじゃないですか。
そういう可能性がやっぱり頭をよぎりますんで、都内の会社は全部そうでしたから全部切って、YouTubeのチャンネルをやってる売る仲介さんにお願いしたわけです。
ーー 売る仲介のスタート当初、当社も「売れなかったら当社で買い取ります」っていうのやってたんですけど、これは高く売ります、っていう売る仲介の想いと反対向いてるよなってなりまして。
「高く売ります」って言ってるけど売れなかったら買い取るって、「買取できますか」って売主さんから質問が来た時に100%邪念浮かぶじゃないですか(笑)。
もうちょっと売れなかったら、売主さんは手放さないといけない、当社で買い取れる、売れるなよ、って。
売れないと売主さんは次のお家が買えないとかでしたら、買い取れると思った瞬間に売却活動をがんばらないな、と思ったんです。
A社ですね。
ーー そうなった時に、「高く売ります」っていう言葉に魂が乗らない気がして。
最初から買取が見えてますもんね。
ーー そう思ったんで、室田と話して「売れなかったら買い取ります」はやめようと。
僕当社は売主に高く売るかどうかだけの一点突破で提案するべきで、売れなかったら当社の責任なんでご自身で買取業者に行ってもらったほうが高く売れますし、当社としてはこれを提案するべきで。
これでもし売れなかったら当社、売る仲介の売却の仕組みの問題か、高く売り出してしまってるのをお伝えできないという当社の問題なんだと。
こんな理由で、当社が買い取りますはやめたんですよね。
それはいい判断ですよね。
「高く売ります」と「自社で買い取ります」は売主にとっては逆の話ですから共存していないほうがいいですよね。
週に一度の報告は何度も見た
ーー 売り出しが始まって1回目の内覧会までにも報告が動画であったと思うんです。
動画での報告は、大いに意味がありましたね。
報告を聞きながら、「いまの内覧会申込が6組です」とか。
その話でこっちも気持ちが盛り上がりますよね。
売れるのか、売れないのか、競馬のゴールの瞬間を待つみたいなそういう状況ですよね。
ーー ということは、あの報告は毎週見られたんですね。
毎週毎週、見てましたよ。
ーー 売主さんの専用ページ、あれは見られましたか。
何回も見てます、毎日4回ぐらい見てます。
ーー あの情報共有の仕方はどう思われますか。
売却中は当然増えていきますし、売却後もどんどん記載されていくからすごくいい。
レインズは一般人だから見れないじゃないですか。
レインズ見れないので情報があんまり入ってこないですから、ああいうものがないとちょっと不安があるんですよね。
実際にいま何社がアットホームとかホームズに載せててみたいなのが全部見れますから、売主専用ページ、あれは情報としてとても重要ですよね。
ーー 五月雨式に飛んでくる通知をリンク付きで下のところに。
タップ1回で、「この会社はこんな感じで報告してます」というのがまとめられてたのですが、見てくださったということですね。
不動産会社名が横に箇条書きみたいになってるのはずっと流して見てました。
ーー 時系列で進捗がずっと更新され続けたと思うんです。
それも全力で見てました。
10回以上見たと思います。
ーー 売主専用ページに同じマンション内で販売中の物件が書かれてて、これは見られてましたか。
これは見てましたね、ライバルがわかりましたから。
ーー これを作った理由は、もし売れなかった時に自分の家だけが売れてないのか、マンション全体で売れてないのかが僕なら気になるなと思ったんですよ。
もし同じ棟内の部屋が先に売れた時に理由が価格が安いだったらまだ納得できますけど、もし向こうの部屋のほうが価格が高かったら納得できない。
それを共有してほしいなと思ってしまって、なのでこの同じマンション内の他売出物件の情報を共有しています。
いま同時期に売り出されている、このマンションの価格と、どの部屋っていうのがよくわかりました。
こういう情報が他の不動産会社にはないですから。
いま戸建て探してますけど、戸建てこそこの情報ないんじゃないですか。
成約事例をお願いするんですけど、あんまりいいのが出てこないですね。
ーー 個体差が大きすぎるのと、不動産業者が登録しないっていうのもあると思います。
戸建ては登録してないパターンが多いですよね。
すごく探しづらいというか、買いづらいです。
内覧会後の報告でリアルな行動を知れた
ーー これが続いていきまして、内覧会当日を迎えるんですが、結果当日6組来るという話になったと思うんです。
もうすでに空家だと思うんですが、鍵を当社でお預かりして、内覧の様子を動画で共有するっていうのはどっかで見ていらっしゃいましたか。
そうですね、動画で共有するっていうのは知っていました。
ーー 初回内覧会で6組くらい来るとなると、「売れそうだな」と思うものなんですか。
一応ですね、売る仲介さんのいろんな動画で見てはいたんですよ。
「6組だと危ないな、50%くらいの可能性はありそうだけど今回は売れないかもな」という感想です。
でも、一応50%ぐらいは期待値はあるかなという気持ちで見てました。
ーー スタートして終わったのが13時なんです。
その日のうちに編集されて、「メモと動画がアップされておりますので内覧会の様子、確認いただけます」っていうLINEが届いたと思うんですが、すぐ確認されましたか。
すぐ見ました。
10分遅れで来たとか、この人は買いそうであるとか、この人は買いそうではない、というメモの中に、「状態がすごく綺麗」みたいなひとことが書いてあったりして。
実際にあの部屋は絨毯敷いてた+引越後に業者を入れて清掃していたから、フローリングは新築購入時のままなんですよ。
壁紙はそんなでもないんですがフローリングが異常に綺麗だから、そこがみなさんの評価が高まった理由なのかな。
ーー 動画とメモの話なんですけど、あの共有の仕方はいかがでしたか。
いいなと思いました。
実際私は当日内覧に立ち会っていませんが、動画を見たらみなさんの動きとかが見れますし、どういう方が来たとか。
今回で言うと、海外の方が2組来られたようで、みなさんやっぱり目の前の建物との距離感とかを気にしてて、確かに気にするだろうなっていう。
そのあたりのリアルな行動が見れますので。
やっぱり当日の雰囲気を知りたいですから。
ーー そもそも内覧に立会いたいと思っていらっしゃいましたか。
空家で売却の場合でも、自分も内覧会に立会いたいって。
当時は思ったんですよ、私、居てもいいなと。
だけど、いま新居を探していて、買側に回ってますけど売主には居てほしくないです。
遠慮が出るし、内覧中に売主にガンガン話しかけられると面倒くさいじゃないですけど、、、やっぱり気を遣うので。
ーー 動画に音がないのには理由がありまして、早回しなのは単純にカメラの画角に入ってくれる時間がそんなにないからで見ていると長く感じるからですが、音を消してる理由は購入する人も全部が全部手放しで褒めているわけではないんですよ。
「ちょっと汚いよな」って言いながら申し込んでくる人もいますし、それを売主が聞いた場合にいい気持ちにはならないですよね。仮に満額で申し込まれてても、断る売主がいるかもと思ったんですよ。
当社は依頼されたマンションを売却するのが仕事で、もっと言うと気持ちよく売却していただくのが仕事だと思ってるので、それには内覧会時の音声はないほうがむしろ良くて。
そういう理由なんですね、気づかなかったです。
ーー 内覧会時の音声を聞きたかったという売主さんもいます。手放しで100%褒めていただいてたらいいんですが、100%褒めてるのに大きな価格交渉されたりもあって。
そういう意味ではプラスに働かないので音声はなくて。
確かにそう考えるとそうですよね、フラットに判断したほうが。
ーー 僕がもし売主だったら、背格好とか、何人で来たのか、とかは見たいなと思ったので、ビジュアルだけを切り取って共有しています。
あとは仰ったみたいに、売主さんがもし内覧に立ち会われたら、買主としてはその場で本音は喋れないんですよね。
さっきの話で、ちょっと汚いと思っても言えないですし、狭いも言えないですし。でも売主が不在だったら言える。
現地に立ち会う当社がそれを拾ってメモとして共有しています。
できる限り市場の反応をフィードバックしたいので、そうなると席を外していただいて、本音でいいから喋ってもらってメモで共有するのがベストだと考えました。
いま戸建て内見してますけど、やっぱり売主はいないほうがいいですよね。
ーー さらに言うと、片手仲介の当社は他の不動産会社とそのお客さんとやり取りをするので、この他社営業マンの評価もメモで共有しています。
例えば、2社から同じ条件で購入申し込まれたら大手不動産会社からの申し込みのほうが契約が堅いと判断します。
当社が事前に提供している資料読み込んできている営業マンなのか、適当に来場しているのかも売主さんに共有して条件が並んだ時に、「当社だったらこちらの申し込みを選びます」とアドバイスしています。
これをあとで伝えたら、その会社から裏でお金をもらうんじゃないかとか、選んだのには何か理由があるんじゃないかと思われるかもなので、内覧会の報告の段階でその営業マンがどういう人だったかも共有してるんですよね。
営業マンが物件に対してまったく知識ゼロで来るっていうこともあるわけですね。
営業マンの様子とその当日の会話の一部が書かれていて、雰囲気がやっぱりそこで読み取れますからいいですよね。
ーー 売主さんの内覧に立ち合いをしたい、その場で話を聞きたい、という気持ちは何とか満たしたいと考えまくったらこうなったという。
私はいま買う側に回ってますけど、その物件の懸念点と考えるであろう部分は書いておいてほしいですよね。
私の場合はたまたま多かったですけど、高速も近いし、目黒川近いし、目の前の物件すぐそこだし、ルーバーもあるしね。だからそのあたりの気にするであろう部分をメモで状態を書いてもらったほうが助かります。
申し込みが2通届いた
ーー 内覧会に6社来て、次の日に購入申込書が届いたと思うんです。
まず100万円価格交渉が入った1通目が届いて、その3時間後に別の会社から価格交渉なし・満額の購入申込書が届いたんですよね。
最初、「100万円くらいだったらいいのかな」と思っちゃったんですけど、でも次の瞬間、「いや待てよ。3ヶ月くらいは当然かかるものだと。なので100万円の交渉は受けないほうがいいかな」と考えがまとまらない状態のところに満額の購入申込書が来たんです。
ーー ちなみに申し込みが来た時の気持ちは覚えていらっしゃいますか。
嬉しいですよね。
もう来た、すごい、早!っていう。
ーー 結果、満額で申し込まれたと思うんですが、ご自身で売出価格を決めて2〜3週間ないくらいで満額で売れた時に、「もっと高く出しとけばよかったな」とは思いましたか。
思いましたね。
2週間で売れるとか、ちょっと早すぎるかなって。でも複雑でした。
というのも、タイミングとか勢いで買ってくれる売り方じゃないですか。だからこのやり方じゃなければ満額じゃない。
例えば、今より200万円高く売りだしても、内覧会に同じ人数集まったかどうかはわかりませんよね。
申し込みがあっても満額じゃなくてどのみち200万円交渉あったら一緒ですし。
そもそも6か月くらいかかったかもですし。
たられば、を考えてもキリないなって。
だからそう考えると、7,380万円の満額っていうのは早かったけど悪くないのかなって着地しました(笑)。
ーー 別にこの申し込みを断ろうとは思わないんですよね。
もともとこの価格で売る、ということで世に出してるわけで。
満額ですからね、断る理由がなにもないですから。
なので、ぜひお願いしますっていう感じで。
ーー ちなみにお伝えしたかもしれませんが、今回購入した買主は過去2回ほど不動産買えなかったらしくて。
相手の不動産業者から聞いたんですけど、自分で会社しているみたいで、何事にも交渉、交渉らしいんですよ。
過去に目黒周辺でマンションを2回申し込んだらしいんですけど、がっつり交渉入れて相手にされなかったのが1回と、交渉してうだうだやってる間に満額で他の人に買われてしまったみたいなんですね。
今回も交渉したいって営業マンの方に伝えたら、内覧会に6組来てると。
「どう見ても今日売れるのに過去の経験を生かさないんですか」と伝えたら、満額で買いますという流れになったらしいんですよね。
すごいストーリーですね。
ーー 大きな交渉をして断られて、そのあとにやっぱり満額で買いますって言っても、売主にあなたには売らないって言われたらどうしようもない。
その経験を過去にしてるんで、今日もし満額の申し込みが複数来たらそもそも選ばれるかどうかもわからないのに交渉したら絶対に買えないと伝えたみたいです。
そう考えると内覧会という売り方はいいな、と思います。
満額+手付金10%入ってましたからね。
いま不動産を買う側に回ってますけど、見たその日に申し込みをするなんて考えられないです。
難しい。
最低1週間はほしいですよね。
もしかしたら他にも即決できなくて、悩んだ方もいたでしょうね。
ーー 悪くないと思ってるけど、そもそもちょっと時間をかけて買うもんだと思ってる人からしたら、あそこもう売れたの?っていう。
いまのところ戸建てではそういうパターンないんですけど、もう少し探したらあるかもしれないですね。
検討中のこの物件が、「交渉しようかな、どうしようかな」って言ってたら満額で売れてたみたいなパターンは今後出てくるのかなという。
ーー 内覧会は僕と室田で考えたんですけど、その都度案内されて物件を内覧したら、他の検討者を意識できない、意識しようがないと思うんです。
購入するなら交渉したいなと思いますし、意思決定までに何度も見てもいいかなと思うんです。
でも同じ日に6組も集められてしまうと、その日に判断しないとダメじゃないですか。
両手取引をしない当社は売主の利益しか考えていなくて。
高く売れる=売主の利益、のはずで、両手取引をすると買主も当社のお客様。
買主は、いい条件で安く買いたいはずなんです。
内見が終わって駅まで歩く過程の中で必ず言われるのが、「この不動産は私のお客さんであなたも私のお客さんですから、もし購入される気持ちがあるんだったら私が交渉します」という話を必ずされますよね。
ーー この瞬間に売主さんが聞いたら悲しいじゃないですか、要は自分の味方ではない宣言をしてるわけで。それを僕らは売主さんの気持ちを思うと、言いたくなかったんですよね。
でも売主さんには高く売ると言って媒介もらってるわけじゃないですか。だからそれをやっているとあの仕組みになっていって。
売主さんのことを思うと室田と無限にアイデアが出てきまして、人間としていやらしいのかもしれません。
でも、いい仕組みですよ。
ーー ありがとうございます。
後は、不動産とか関係なく物を売るというところにフォーカスしたくて、いい不動産・いい部屋なのに売り方を失敗したら安く見られてしまうような気がして。
あの物件は1つしかないはずなのに都度見せたらいつもあると思われるけど、これをめちゃくちゃ価値のあるものとして市場に出したくて、そうなるとあの売り方になった感じですよね。
そうですよね。
売主側に付いてもらわないと、最終的に囲い込みの買い取りまで持っていかれるっていうパターンが実際にあるわけですから、それでやっぱ信用できないし納得感もないので都内で呼んだ4社全部切ったわけですから。
都内全部切って大阪にお願いしたみたいな謎な行動してますから。
ーー 最初に会った人たち、意味わからんって言ってると思います。
断る時言いましたもん、「大阪の会社にお願いすることにしました」って。
ーー 絶対親族かなと思うと思います。
そうですよね、「お知り合いの方ですか」って言われましたもん。
「YouTubeで見つけまして」みたいな感じで、一応会社名は一旦伏せてたんですけど。
ーー この仕組みで売った時に、あれが100万円高かったら6社来てたかわからないし、さっきの話で1社しか来ないとか都度見せた時に結果交渉されてこの金額になってたら、売主さんとしてはモヤモヤが残るんじゃないかと。
100万円の指値で7,380万円になって、「うーん」みたいになるかなと言うのはありますよね。
ーー そうなんです。
満額で売るのが僕らの使命だと思ってるんで、そうなりやすい仕組みがあれなんですよね。
なので2週間半で売れてしまって、もうちょっと高く出しておけばと思いつつも、でも高かったらそもそも6組も来てないし、指値されてた可能性もないこともない。というところで、この値段でもよかったのかなという。
周りにもライバル物件が多いですし、あの物件の中では平米単価の最高値を更新した上で終わっているわけですから。
ーー あれを都度やった時にあの金額になるかというと、やってる側の僕らも難しいんじゃないかとすら思ってしまったんで。
そうですよね。
売ったお金でいま物件を購入しようとしてるんですけど、50平米の家を売ったお金で80平米ぐらいのを買おうとしてますから、どうしても同じ場所では買えないですよね。ちょっと場所ずらさないと買えないという状況ですよね。
ーー 話がまとまって、次は契約に進んでいったと思うんです。
そこからは田中メインで話が進んでいったと思うんですが、違和感とかありましたか。
違和感はちょっとありますよね、担当者がリレー式になるんだって。
でも少人数の会社だからもしかしたら普通のことなのかな、リレー式でやるのは効率がいいんだろうなと思いながら。
ーー そのままグループLINEで話が続いて引き渡しまでいったと思うんですが、そもそも田中と電話ってしましたか。
何回か電話はした気もしますね。
というのも、引き渡し当日ちょっと電車が遅延してて、私自体が15分くらい遅れたんです。その時連絡したくらいかな。
ーー ということは、ほぼグループLINEだったと言うことですね。
PDFのファイルのやり取りか、もしくは文字のやり取りで話が進んでいったんですよね。
不便だったりとか、もっと説明してほしかったとか、なにかありましたか。
最初の方で、レインズに載せましたという画像が貼られて、そこでレインズというのは情報があれば一般人でも見れて、見れるパスワードも書いてあるじゃないですか。でもそこの紹介がなかった。
私は他の動画で知ってたので見れたんですけど、なにも知らない人だとレインズのページを自分で見ようともしないはずです。
ーー 実際、見られたんですか。
1回見たはずですね。
ーー あれは載せてるかどうかを確認していただくだけで、微妙な自浄作用の機能しかなくて。
貴重なご意見ありがとうございます。
決済(お引き渡し)が無事終わって
ーー 今回の場合は明らかに早く売れたんですが、振り返ってみたら早かったですか。
早かったですね。
ーー ちなみに長く感じる部分はありましたか。
例えば、媒介契約いただいてからレインズに載せるまでの間とか、申し込みいただいてから実際契約の印鑑押すまでが長かったとか。
当時のことを振り返ってみると、室田さんに来ていただいてからレインズに載るまでがちょっと長かったかなという印象はありますね。不動産業界では普通の期間かもしれないですけど長く感じました。
私に限らないですけど売ろうと思った方は、もうちょっと急ぎで出してほしいと思うと思うんです。売却を決めたんだから早く、なんだったら2日後にみたいなね。でも実際写真を撮ったりもしますからそんなすぐにはいかないんですけど。
後は別にないですね。契約の購入申込書いただいて契約まではドキドキはしますけど、長くは感じなかったな。
ーー 「この契約飛ぶかもな」とは思わないんですか。
思いましたね。でも購入申込書出されてからなしになる可能性ってそんな高くないはずなんで、だから概ねこのまま進むんだろうなという。なので、そこは長くは感じてなかったですね。
でもその間他の内覧会もストップしますから、その10%の確率で断られたらその日数分だけ遅れをとりますよね。
ーー 2年半・3年ぐらいやってまして、契約が飛んだのは1件だけなんですよ。ただそこは満額で2枚入ったんですよ。
なので2枚目の断った方に、「実は1枚目が飛びまして、もしよろしければもう1回検討いただけますか」って言ったら、「全然ぜひ」ってなりまして。このパターンだといいんですが、1枚しか入ってない時に飛んでしまうとやり直すしかないんで。
今回のパターンは2枚入ってるから飛んだところでスケジュール通り進んだんですけど、初めてでしたね。
結構低確率ですよね。
ーー めちゃくちゃ確率低いです。
うちの場合だと選ばれた人はキャンセルしたら次に回るってわかるんで、もう二度と買えないんですよね。ちょっと考えさせても言えないじゃないですか。
だから心情的に言いづらい状態をわざと作ってるんですけど、それでも飛んだんでよっぽどの事情だと思うんですよ。うちはまだ飛びづらいことをしてるはずなんですよね。
なんらかの事情があったんでしょうね。
ーー そんな感じだったんですよね。
そうですね。当初は私の中では、不動産の売却って3ヶ月は普通。売れない時期が続いて9ヶ月・10ヶ月とかも。
なので、当初1年ぐらいかかる可能性はあるかなとはみてたんです。でも2週間半とかで終わってしまうと、「あれ、そんなことあんの」って全員が思うと思うんですよ。
周辺の成約事例から見ても決して安くはないものなので、勢いで買ってくれたのかなっていう。
ーー ちなみに、たくさんのいろんなことがあって、YouTubeに出てきたうちの会社を選んでいただいたじゃないですか。
もし同じようにグラウンドっていう会社、売る仲介というサービスが気になってるけど悩んでる人に対してアピールしていただくとしたらどう説明しますか。
そうですね。「周辺相場よりも高く売ることが可能だよ」とは薦めますけどね。
結局売却のみに特化した動きをしてくれるわけですから、他の不動産営業マンから帰りの歩きがてら、「私交渉しますんで大丈夫ですよ」って言われるぐらい値引きが普通なわけですよね。
でも値引化せず高値で売り切るという仕組み+情報共有の豊富さ。あまりにも多い情報共有なので信頼もできますし、周辺相場から見ても最高値で売りやすいというところで推しますね。
ーー やっぱり勢いで買ってしまうというパターンもありますし、今回みたいにライバルが見えているという状態だと勢いで、「ここ満額でいかないと、1秒でも早く。」とか思いますよね。
例えば家を10件ぐらい見た人だと、もう自分の中で大体3択ぐらいに絞られてます。この4択目が来た時に他の3択と比べてちょっと抜きん出たら、内覧したその日にもう勢いで買っちゃいそうですよね。
10件以上見てる人は、「大体買うならここかな」って決めてますよね。
決めてるけどまだ購入申込書出してないみたいな方々もいますからね。
別の会社に頼むとしたらもう少し価格を下げていた
ーー もし今回都度案内してたら7,380万円で3週間ぐらいで売れてたとは思いますか。
そもそも考えたことあるんですけど、都度案内している都内の会社に頼んだ時に7,380万円で出してないと思うんですよ。7,180万円とかで出してたと思うんですよ。
成約事例からの向こうの査定が大体6,800万円が多くて、チャレンジ価格で7,180万円というのがあの時多かった。
ーー ということは、競わせるから高くしたという。
そうですね。今回競わせるから一段高くしたんですよ、7,280万円と7,380万円で迷って。
都内の会社で頼んで7,180万円かなと思っていた時にグラウンドさんが来たので、高く売る仕組みであるというところで7,280万円か7,380万円で迷って、7,380万円の方を選んだんですよね。ワンチャレンジしてもいいかなぐらいなので。
実際都内の会社に頼んでたら、7,180万円で出してたと思います。
ーー そう考えると上手く使っていただけたんですね。
一段高めに設定したんですよね、それでも2週間ですから早すぎる。
私の部屋が売れた1週間・2週間後ぐらいに縦の同じ部屋が2棟同時に売り出されましたから、多分成約事例を見て値段設定して出したというところだと思うんですね。私の売れ行きを見ながら、これが売れるか売れないかが分岐点であると。それですぐに売れたから、売れた瞬間に出したと言うことでしょうね。
ーー そのパターンでいくと、今回買えなかった人がその金額でもスパッと買うパターンと、もしくはこんな風に競わさないので結果それでは売れないというパターンのどっちかですね。
わからなかった話ばかりだったので、めちゃくちゃ調べてはったんですね。
YouTubeはやっぱりすごい重要ですよね。
文字でなにを書かれても響かないですから、もちろん内容もそうですけど話のテンポとかも重要ですよね。
ーー 実際に室田との会話に台本は全くなくて、「室田なに言うんやろ。思ってる感じのこと言ってくれるのかな」と思うんですけど、全然言ってくれない時もあれば、めっちゃ喋る時もあるんで。
でも、あそこで台本を作ってしまうと多分もう響かない、その他大勢の動画になってしまうんだと思います。
そうですよね。
例えば、らくだ不動産とか何本か動画見てるんですけど、テンポが軽妙すぎて逆に喋ることを決めて喋ってんのかなと。シナリオを用意してるという風に捉えてしまって。もちろん終始笑顔で話していてテンポはいいんですけど、逆に信用できないですね。
室田さんは欲のない喋り方してますよ、「不動産屋はライフワークである、お金いらないけどやってます」みたいな感じの雰囲気を出しつつ、結構正確なことをズバズバと言ってますから、あんまり周囲に忖度せずに話してますんで逆に信用できるというか。あんまり動画で笑顔出さないじゃないですか、それがいいんですよね。笑顔出すと逆に怪しいですよ。あの話し方で終始進むから、ちなみに他の動画はどれ見ても笑顔出してますから。
フクロウ不動産の中川さんは笑顔出さないんですよ、終始険しい目の方向なんですけど、やっぱり話が入ってきますよね。信頼できる情報と内容も入ってきやすいし、やっぱりその知識と経験に裏打ちされた話が聞けているという感動もあります。なのであれはすごくいい動画だなと思います。
ーー 言っときます。笑ったら、笑うなって止めます。
笑った方がいいんですけど、すごい真剣にこの話に向き合っているというのが伝わってきますので。
むしろ、らくだ不動産は笑顔すぎて逆に信用できないです。真面目な話してる時は、笑顔はいらないと思います。
ーー 本当にご依頼いただいてありがとうございました。
こちらこそ販売していただいてありがとうございます。
ーー 動画も3年ぐらいやってまして、ちなみに奥様は僕らの動画見てはるんですか。
見てましたね。
奥様との情報共有
ーー 奥様は情報の共有ってどうしてたんですか。
私が話してました。
実際私の方で、「いまこういう方にお願いしてるんだよ」ってYouTubeと査定動画を見せました。売却に関しては私に一任してましたので、「売れるといいね」くらいでそこまで深くは突っ込まない。
ーー 奥様にもよろしくお伝えください。
伝えておきます。
ありがとうございました。
売る仲介成約者様たち
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ミオカステーロ八王子 5階(東京都八王子市子安町1)
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パークタワー新川崎 22階(神奈川県川崎市幸区鹿島田1)
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リビオ目黒リバーサウス 11階(東京都品川区西五反田2)
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メロディーハイム西大路デュオブラン 6階(京都市南区吉祥院三ノ宮西町)
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リーフィアタワー海老名ブリスコート 11階(神奈川県海老名市めぐみ町)
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メガシティタワーズ西棟 15階(大阪府八尾市龍華町1)
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ロジュマン阿倍野文の里 11階(大阪市阿倍野区美章園3)
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ローレルスクエア健都ザ・レジデンス Fourth stage17階(大阪府摂津市千里丘新町5)
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ブリリア住之江公園 6階(大阪市住之江区南加賀屋4)
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パークヒルズ可部グランドステージ 6階(広島市安佐北区可部7)
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パークプラザ森小路 5階(大阪市城東区成育5)
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ライオンズマンション寝屋川 1階(大阪府寝屋川市池田西町1)
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シティテラス小金井公園 C棟4階(東京都小平市花小金井南町1)
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リッツパーク江坂 7階(吹田市南金田2)