インタビュー日:2024年7月12日
「全然動いてないなっていうのもわかるんですけど、淡々と進めてますっていう現状がわかれば、辛抱できる人は辛抱できる。」
- ① 動画で人柄を知ってから会える安心感
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- YouTubeを何度も見て、喋り方・雰囲気・人柄をある程度把握してから問い合わせできた
- 「会う前からわかってる」感覚があり、初回訪問でもスムーズに信頼関係が築けた
- 「会社ではなく人で選んだ」という判断が、2年半ブレなかった理由になった
- ② 動きがないときも続く、透明性のある報告
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- 問い合わせゼロの時期も動画でLINE報告が続き、「ほったらかしではない」と感じられた
- 他の物件の進捗も紹介してくれるため、自分たちの状況を客観的に比較できた
- 「うちだけじゃない」とわかることが励みになり、長期戦を耐える精神的な支えになった
- ③ 難物件でも粘り抜き、満額・交渉なしで成約
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- 民泊運用中の一棟物件という難しい条件でも売却を最後まで伴走してくれた
- 価格交渉を一切入れずに同日2件の申し込みが入るという理想的な結末を迎えた
- 引き渡し条件が変わる複雑な場面でも、丁寧に対応して無事に完了した
きっかけは「切羽詰まった状態」と、一つのひらめき
ーー 売ろうと思われたのは、そもそもいつ頃のことだったんですか
ご主人さま: 2018年か19年の少し前ですね。
本業の方があまりよろしくなくて、言ったら半分切羽詰まった状態で。
「不動産でやろうか」という気持ちになって。
場所も悪くないし、実際に収益が来てるし、民泊ができるんちゃうかと思ったんです。
奥さま: 私はそもそも、こっちでそういうことをするなんて全く知らなかったんですよ。
そのとき、うちのお母さんが認知症になって介護でバタバタしていて。
亡くなって、みんなが集まったときに、姉の旦那さんが民泊みたいなのをやってるって話になって。
「売るにはもったいない場所やね」って言われて、そこでパチッとなったんですよね。
ーー 民泊を始めてみてどうでしたか
奥さま: 最初はもうびっくりするぐらい予約が入ってましたよ。
全部埋まって。値段はちょっと安くして宣伝も兼ねてたんですけど、すごいなって。
でもコロナになって、ほとんど外国人のお客さんだったので、ガクッと落ちて。
ご主人さま: 日本人の方もたまに入りましたけどね。
1泊6,000〜7,000円で6〜8人で来て、パーティーして次の日帰るみたいな感じで。
奥さま: でもだんだん疲れてきて。
口コミも最初は「綺麗」って言ってくれてたのが、だんだん「階段が登りにくい」とか。
褒められるのはコンビニが近いことぐらいで(笑)。
一回確認しに行ったら、エアコンがもうダメになってて。
もうやめようかって気持ちになってきたんですよね。
「大手より人で決める」——YouTubeで辿り着いた経緯
ーー 売ろうという気持ちが固まっていく中で、当社にたどり着いた経緯を教えてもらえますか
ご主人さま: 本業も辞めるとなって、全部精算しようかという流れになっていったんですよ。
そのころから私がYouTubeでいろんな不動産屋の動画を見始めて。売るなら情報を持っておいたほうがいいと思って。
奥さま: テレビで見ていて、パソコンで調べて。
それで鈴木さん・室田さんの掛け合いの動画を見つけて。
なんか見てて違和感がないというか、おかしくないって感じで。
この社長、ボケ・ツッコミめっちゃ上手やん、って言いだして(笑)。
大阪人やから、そこが大事で。
ーー 大手の不動産会社さんには連絡しなかったんですか?チラシとか封筒も来てたと思うんですけど。
ご主人さま: チラシは来ますよ。
でも中の人がわからないじゃないですか。
奥さま: 私ね、家を建てるときに大手に小馬鹿にされたことがあって、もめたこともあるんですよ。
だから大手が全てとは思ってなくて。
「人で決めよう」というのが私の中にあって。
喋り方と雰囲気でこれかな、という感じでした。
ご主人さま: とりあえず1回会ってみようと思って電話しました。
何回も動画を見て、感覚的にはもう知ってるし、情報としてもらおうと思って。
奥さま: 今みたいにLINEやメールのみの問い合わせになってたら、あのとき連絡してなかったかもしれないですね。
電話で受け付けてくれてたから良かったなって思ってます。
画面の中の人が目の前に現れた日
ーー 室田が伺ったんでしたよね。実際に会ってみてどうでしたか?
ご主人さま: 社会情勢とかタワーマンションの話とか、いろんなことを喋ってくれて。
経済のこと、いろんな話をして。結構喋ってて、「1回お願いしようかな」って。
奥さま: YouTubeで何度も見てたから、実際に来てもらっても全然違和感なかったですよ。
自分の中では「あ、やっぱり」みたいな感じで。
ーー YouTubeで顔と喋り方を事前に知れていたのは、判断するうえで大きかったですか?
奥さま: 絶対大きいですよ。
電話だけではやっぱりわからないじゃないですか。顔見て喋ったら「お願いできるんかな」という感じになる。
会社じゃなくて人で決めよう、と思ってたから。
もし動画を見てて「この人は無理やな」と思ったら、多分そこで終わってたと思う。
でも事前にある程度わかってたから、「じゃあ一回会ってみようか」に素直になれたんやと思います。
みんなそれを言いますよね。
ご主人さま: 顔を見て喋ると、どれだけお願いできそうか、感覚でわかりますから。
電話じゃやっぱりわからないです。
ーー そのとき奥様はご不在だったんですよね。
奥さま: そうです。ワクチンの集団接種に行ってたんです(笑)。
でも帰ってきて話を聞いて、「こっちにしたらもう売る気やから」という感じでした。
最初の価格設定——高く出すことへの葛藤と夫婦の温度差
ーー 売却活動が始まって、最初は2億5000万という価格で出しましたよね。
ご主人さま: こっちはもう売る気だったから、「なんぼで売りたい」という金額をその場で言いましたよ。
奥さま: でも私はずっと「もう少し下げた方がいいんちゃうか」という気持ちがあって。
実は室田くんには毎回「どっち(の味方)ですか?」って聞いてたんですよ(笑)。
ーー そうでしたね(笑)。
奥さま: 「奥様の方です」って言いながら、でも「ご主人の思いや夢もあるから、一度待ちましょうか」って言ってくれるんですよ。
ちゃんと両方の気持ちを拾いながら、どちらにも寄り添ってくれる。
そのバランスが絶妙で、うまいな、この人って思いましたよ。
ご主人さま: 私はもう売る気やし、この値段で出したいという気持ちは変わらなかった。
でも奥さんの言うことも、わからんではないんですよ。
そこを室田くんが毎回うまくまとめてくれてた感じはありましたね。
ーー その後、2022年5月に1億8000万に価格を変えましたよね。それはどういう経緯で?
ご主人さま: 動きがなかったから、というのが正直なところですよね。
奥さま: そのとき私は「下げよう」という気持ちで、室田くんも「下げましょうか」という話だったんですけど、この人(ご主人)が「1億8000万で」って言ったんですよ。
私は「もっと下げたほうがいいんちゃうか」って思いながら、まあ一度様子見ようか、と。
動きのない時間——報告が「支え」になった理由
ーー グループLINEでの動画報告はご覧になっていましたか?
奥さま: ライブで見てましたよ。
たまたま家にいたらリアルタイムで見る感じで。出かけてなかったら大体見てました。
ーー 動きがない時期が続くと、売主さんとしては不安になることもあったと思うんですが。
奥さま: 正直、初めの頃はちょっと長く感じましたよ。
でもあの動画報告があったから、違ったと思うんです。
他の物件の話も出てくるじゃないですか。
「先週あの話をしてたのに今週は出てこない」となったら、「あ、あそこ売れたんやな」ってわかって。
うちの金額とは全然違うけど、なんか似た状況にいる人が他にもいるんやなって。
自分たちだけじゃないんやな、という気持ちになれたんですよ。
普通の不動産会社は他のお客さんの物件の話なんてしないですよね。
ご主人さま: 全然動いてないな、というのはわかるんですよ。
でも「淡々と進めてますよ」という現状がわかれば、辛抱できる人は辛抱できる。
どこで何が起きているかが見えてるというのは、待つ側にとっては本当に大事で。
報告が途絶えてたら、また気持ちが違ってたと思いますよ。
奥さま: 月に1回でいいから教えてもらおうという話も最初の方でしてたから、「放っておかれてる」という感覚は一度もなかったですね。
問い合わせがなくても連絡がくる、それだけで「ちゃんと動いてくれてる」と思えるんですよ。
ーー 僕らとしても、動きがないときの報告は何をどう伝えるか、正直難しくて。
ご主人さま: でも売主としたらね、悪いことも含めて現状がわかるほうがいいですよ。
何もないならないと言ってくれたら、こっちも腹をくくれるから。
心が揺れた瞬間——値下げの誘惑と「待つ」決断
ーー 2022年末に1億6980万に下げましたよね。あのときはどういう気持ちでしたか?
ご主人さま: 私が「1億7000万を切るくらいまで下げよう」と言ったんですよ。
室田くんの提案もあって、動きがないし一回下げてみようかと。
奥さま: そのときはもう、「いつ売れるんやろ」という気持ちが正直ありましたよ。
2年近く経って、問い合わせも少なくて。
値段がネックなんやろうな、最終的に大きく交渉を入れられるパターンになるんちゃうかな、というのが頭の中にあって。
私は「もっと思い切って下げよう」と思ってたんですよね。
ご主人さま: でもそのとき民泊のほうがコロナ明けでまた動き始めてて、収益が入ってくる状態でしたから。
売れなくても、すぐに困るわけじゃないんですよ。
それが「もう少し待てるかな」という気持ちにつながってた部分はあります。
奥さま: そう。あとね、最後のほうは民泊の方がまたすごく入り出して、1ヶ月全部埋まるような時期もあって。
そうなると民泊の値段を下げるか、売却の値段を下げるか、どちらかにしなあかんという状態になってきて。
「もうどうにかしないと」という気持ちになっていったんですよ。
ーー そうした流れもあって、最終的に1億6500万になったんですね。
奥さま: そう。
もうここが限界かな、という気持ちと、これ以上待てるかな、という気持ちと、両方あって。
「165でいきます」って言ったときは、半分覚悟を決めた感じでしたよ。
「売れる」という予感——終盤の問い合わせラッシュ
ーー 最後の半年ぐらいは問い合わせがパラパラ来るようになってきましたよね。
ご主人さま: 「当たりがあるな」とは感じてましたよ。
年に何回かあったのが、半年に1回になって、1ヶ月に1回になって、最後は1週間に2回になってた感じで。
明らかに増えてきてたから。
奥さま: でも「本当に売れるんかな」という気持ちはずっとあって。
現地を見に来てくれても、そのまま終わることが続いてたから。「また終わったな」の繰り返しで。
内覧が増えても、なかなか素直に喜べない部分があったんですよね。
ーー 申し込みが入る前に、現地で買主さんと偶然お会いになったこともありましたよね。
ご主人さま: そうそう。
室田くんが帰った後にたまたま振り返ったら、買主さんが外から物件を見てはって。向こうは日本語が喋れなかったので、私が少し英語で「お忙しいですか?」って話しかけたら、「2〜3日しか空いてない」って言ってて。
そんな忙しい中で来てくれてるんやと思ったら、これはキャンセルにはならへんやろうなと感じましたよ。
奥さま: 私はベランダで掃除してたら、下の方を見たら見知らぬ人が3人こっち向いてるから、「あれ?」ってなって(笑)。
よう見たら、またその後も別の日に来てはって。
そのときに「もう変えることはないな」と思いましたよ。
本気で買おうとしてる人が来てくれてる、という確信みたいなものがあって。
同じ日に2件の申し込み——満額・交渉なしの結末
ーー そして同じ日に2件の申し込みが入って、しかも交渉なしで満額成立という結果になりましたよね。
奥さま: 意味わからんかったですよ(笑)。
値段がネックやから最初はスルーされて、「やっぱりやめます」みたいなのが繰り返されるもんやと思ってたから。2件同時で交渉もなし、って聞いたときは「ほんまに?」ってなって。
ご主人さま: 途中で「1000万くらい値引いても仕方ないか」「500万は下げなあかんかな」って頭の中でシミュレーションしたこともあったんですよ。
民泊の収益があるから交渉には応じたくないという気持ちはずっとあったけど、いつかは入ってくるやろうなとは覚悟してた。
それが交渉なしで、しかも満額やったというのは、本当にラッキーでした。
奥さま: 室田くんが「3番手まで手を挙げてる方がいる」って言ってきたときは、「そんなことあるんやな」と思って。
今まで2組来ても、すぐ帰るとかやったのが、初めてバッティングしたやんって。
そのときはもう嬉しいというより、なんか不思議な感じがしましたよ。
ーー 業者さんが集まる会合で、過去に物件を見ていた方から「あの物件、1億5000万で買った人間がうちにいる」と声をかけられたこともありましたよね。
ご主人さま: それは驚きましたよ。
見てる人は見てるんやなと思って。
ちゃんと公開情報を見てて、値段の動きも追いかけてて、それで動いた人がいるということが、リアルにわかった瞬間でした。
奥さま: 18で出してるけど絶対値切られると思ってたから、どこまで下げる覚悟があるかを室田くんに聞いたこともあったんですよ。
そのときに「1000万くらいまでならOKだと思うってそのときは言いますけど」って話してた覚えがあって。でも実際には交渉なしやったから。ほんまに最後は運が良かったと思います。
引き渡しまでの不安——複数回の振込と予期せぬ段取り変更
ーー 申し込みが入ってから引き渡しまでも、いろいろとありましたよね。現金での支払いが複数回に分かれたり。
奥さま: なんか最初はそんなに複数に分かれる話じゃなかったのが、だんだん細かくなっていって(笑)。
「あれ、これどうなるんやろ」という気持ちはありましたよ。
でも室田くんが毎回ちゃんと説明してくれるから、「まあ大丈夫か」と思えた部分はあって。
ご主人さま: 途中で「これほんまに最後まで払えるんかな」と不安になる場面もありましたよ。
でも田中さんも含めて、何かあるたびに「こういう状況です、こうしますか」と確認してくれるから、こっちはあとは信じて待つしかないと。
奥さま: 大変やったと思いますよ、向こうは。
でも私らに対してそういう顔をしないで、淡々と進めてくれてたから。
「また何かあった」という雰囲気が伝わってきたとしても、「大丈夫です」という空気を作ってくれてたから助かりましたね。
2年半を振り返って——信頼して待ち続けられた理由
ーー 途中で他の会社に変えようとは思いませんでしたか?
奥さま: 変える気は全くなかったですよ。
周りには「大丈夫なん?」「騙されてるんちゃうか」って言われましたけど。
でもお金を先に渡したわけじゃないし、騙されてないから大丈夫(笑)。
心配はしてたけど、大丈夫な気はするって言い続けてました。
ご主人さま: 最初に会ったときから、親身になって話を聞いてくれてたし。YouTube見てて、大体の喋り方や人柄はわかってたけど、顔を見て喋ったら「お願いできるんかな」という感じになれた。
それが最後まで続いた理由だと思いますよ。
奥さま: 会社じゃなくて人で選んだから、そこは全然ブレなかったですよ。
動画で事前に人を知れるというのは大きいと思います。
「人を見て決める」ためには、見る機会がいる。
動画はその機会を作ってくれてたんですよね。
みんなそれを言いますよ。
ご主人さま: 売主としたら、全然動いてなくても淡々と現状を伝えてくれる。
それがわかれば、辛抱できる人は辛抱できる。
そういう安心感がありましたよ。
お金も作らなあかんとかいう状況でもなかったから、辛抱できた部分もあるけど、それだけじゃなくて、やっぱり報告があったから待てた、というのは大きかったと思います。

