マンションを買い替える時は、今のマンションから新しいマンションに住む間に「仮住まい」が必要となることがあります。
しかし、仮住まいのために引っ越し費用や家賃、また手間が発生するのは、できるだけ避けたいですよね。
この記事では、マンションの買い替えにおいて仮住まいをしないで済む方法と、仮住まいが必要になったときに安く抑えるコツをご紹介します。
マンションの買い替えに仮住まい必要な場合は、こんな時
そもそも、なぜマンションの買い替えに仮住まいが必要なのかというのを、買い替えの流れとともに解説します。
今住んでいるマンションを先に売る「売り先行」という方法でマンションを買い替える場合、一般的に仮住まいが必要とされています。
今のマンションに住みながら、マンションを売却に出す
↓
買い手が現れたら、2か月程度で引き渡す
↓
仮住まいに引っ越す
↓
次のマンションを探して購入
↓
次のマンションに引っ越し
売り先行の場合、売り手が提示した希望の値段で売れるまで待てるので、今のマンションをできるだけ高く売りたいという人にはぴったりです。
しかし、タイミングとしては買い手が現れ次第すぐに引き渡しが必要となるため、仮住まいが必要となることが多いのです。
仮住まいをしないマンションの買い替え方法
では、仮住まいをせずにマンションを買い替えたい場合、どうすればいいのでしょうか?
主にこの3つの方法があります。
- マンションの引き渡し期間を延長する
- 買い先行で先に新居に引っ越しする
- 実家に一時的に住む
(1)買い先行で先に新居に引っ越しする
買い先行とは、名前通り新しいマンションを買って引っ越しをしてから、今住んでいるマンションを売り出す方法です。
この場合は、すぐに新しいマンションに引っ越せばいいので仮住まいは不要です。
ただし、買い先行は誰でもできるというわけではありません。
なぜなら、今のマンションを持ったまま次のマンションを購入するということは、それだけ大きな負債を抱えるということになるからです。
例えば、以下のような条件があれば、買い先行ができる可能性が高いです。
- 今のマンションのローンを払い終わっている
- 次のマンションを現金で購入できる
- 年収がかなり高い
逆に言えば、今の住宅ローン残高が多く残っている場合や、年収が低い場合は買い先行はできないと考えておきましょう。
(2)マンションの引き渡し期間を延長する
次に、マンションの引き渡し期間を延長する方法です。
この方法が誰でも簡単にできる方法です。
今のマンションに住みながら、マンションを売却に出す
↓
通常、買い手が現れたら、2か月程度で引き渡すところを
引き渡し期間を6か月程度延長する
↓
6か月間の間に新しいマンションを探し、購入する
↓
次のマンションに引っ越し
マンションが売れてから引き渡しまで、通常は2か月程度です。そこを6か月など延長して、売れてから引き渡しまでに、新しいマンションを探すという方法です。
とはいえ、売り手が「できるだけ高く売りたいけど、仮住まいはしたくないから6か月待ってほしい」と思っても、買い手からすれば「契約したらできるだけ早く住みたい」と思うのが普通ですよね。
そこで、引き渡し期間を延長する代わりに、売却価格を安くするというのが一般的です。
具体的にどれだけ安くなるかは、不動産や買い手との交渉次第となります。
(3)実家に一時的に住む
仮住まいは賃貸マンションを契約するのが一般的ですが、実家が家族の生活範囲内にあるなら、実家に一時的に住む方法もあります。
ただし、実家に家族全員と家財を全て入れるためには、かなり広い場所が必要です。
実家に住みつつ、
- 働いている旦那さんだけ職場近くでワンルームマンションに仮住まいをする
- 不要な荷物はトランクルームに預ける
といった方法を併用するのが現実的でしょう。
とは言え、そもそも実家が近くてある程度の広さがないと出来ない方法なので、ほとんどの人にとって、あまり現実的な話ではないといえます。
マンション買い替えの仮住まいにかかる費用は100万円程度
上記では、マンションの仮住まいを避ける方法をご紹介しましたが、実際に賃貸マンションで仮住まいをする場合の費用についてご紹介します。
マンション買い替えの仮住まいには、100万円程度は必要になると考えておきましょう。
【仮住まいする場合にかかる費用の内訳】
仮住まいへの引っ越し費用 | 10万円~ |
---|---|
仮住まいのための初期費用 (敷金・礼金・仲介手数料) | 30万円~ |
仮住まいの家賃 | 10万円/1か月 ×〇か月 |
仮住まいの解約にかかる 解約手数料 | 10万円 |
新しいマンションへの 引っ越し費用 | 10万円~ |
合計 | 3か月の場合 100万円 6か月の場合 130万円 |
ポイントは引っ越しが2回になる分、引っ越しの費用がかかることと、家賃だけではなく賃貸マンションの初期費用・解約費用がかかることです。
解約手数料は多くのマンションの場合、半年か1年未満の解約であれば、家賃の1か月程度払う必要があります。
このように仮住まいには、結構大きな費用が必要となってきます。
仮住まいで引っ越しの手間に加えて100万円必要になるのであれば、上記で紹介したマンションの引き渡し期間を延長する方法で、売却価格を100万円安くした方がいいと考える人も多いです。
仮住まいを賃貸でできるだけ安くする方法
仮住まいをする場合、可能な限り安く済ませる方法を紹介します。
- 仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ
- 敷金礼金が不要な賃貸を選ぶ
- フリーレントを選ぶ
(1)仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ
賃貸マンションの仲介手数料は、不動産に支払う手数料のことです。
不動産ごとに一律で0.5か月~1か月分の家賃が設定されている事が多いので、仲介手数料の安い不動産を選ぶことで、この費用を抑えることができます。
また、会社の福利厚生で特定の不動産会社の仲介手数料が割引になることもあります。
一度福利厚生を調べてみるとよいでしょう。
(2)敷金礼金が不要な賃貸を選ぶ
初期費用を出来るだけ安くするためには、敷金礼金が不要な賃貸を選ぶのも一つです。
敷金とは、契約期間中に家賃や伊能があった場合の債務や部屋を損傷させた場合の修理費の担保として先に預けておくお金。使わなかった金額は退去時に返却される。 家賃1カ月分が目安。 礼金とは、大家さんに対してお礼の意味で払うお金。返金はされない。家賃1カ月分が目安。 |
ただし、敷金礼金0円の物件はほとんどワンルームマンションなどの単身者向け賃貸で、ファミリータイプではほとんどありません。
さらに、敷金礼金が0円の賃貸マンションは、解約手数料が高いこともあるので注意が必要です。
特に礼金というのは大家からすれば、大切な収入。できる限り貰いたいと思っているのが普通です。
そこを0円にしているということは、礼金を0円にしてでも契約して家賃を払ってほしいと思っているということです。
だから、礼金が安い代わりに解約手数料が高いということがよくあるのです。
敷金礼金が安い賃貸に仮住まいをするときは、契約前にしっかりと解約手数料も確認しておきましょう。
(3)フリーレントを選ぶ
フリーレントとは、一定期間家賃が無料になる契約の事です。
0.5か月~2か月程無料になる物件があります。
とはいえ、フリーレントの物件を3~6か月程度で解約するとなると、解約手数料がかなり高額になるケースが一般的です。
今のマンションが売れたあとは、しばらく賃貸に1~2年ほど住んで、ゆっくり次のマンションを探そうと考えている人であれば、フリーレント物件もよいでしょう。
まとめ
100万円前後の費用がかかり、手間がかかるうえに、生活もバタバタする仮住まいは出来るだけしたくないですよね。
買い先行や実家暮らしができる人が限られていることを考えると、マンションの引き渡し期間を延長する方法が一般的といえます。
マンションを買い替えするときは、できるだけ時間に余裕を持って行動することで、資金計画をしっかりと立てて買い替えすることができます。
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