- マンションを売却するにあたって、必要な書類はどんな書類?
- 何のために必要な書類なんだろう?
- 書類が全部あるか分からないんだけど、大丈夫かな?
などと、マンション売却に必要な書類に関して、分からないことがある人は多いはず。
そこで今回は、スムーズにマンション売却に入るために“まずは”必要な書類を、簡単に説明していきます。よくある質問やプロ視点でのアドバイスも、まとめてみました。
マンションの売却を決めたら、“まずは”準備する必須の書類
マンションの引き渡しまでに要る書類をすべて取り上げると、他のサイトでも見られるように、十数種類以上の書類を並べなくてはいけません。
「とてもすぐには、頭に入ってこない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マンションの買い手が見つかってから要る書類は、その時になって説明を受けるものと仮定して、まずはマンションの売却を始めるために必要な最低限の書類について、お話していこうと思います。
- 土地権利書 / 登記識別情報
- 本人確認書類(免許証など)
【1】土地権利書 / 登記識別情報
売りたいマンションが、本当に自分の所有であることを証明するため、まずは土地の権利書(登記識別情報)を準備する必要があります。
マンションの売却をする人のなかには、「他人の土地だが勝手に売って儲けよう」と考える悪い人がいるため、不動産屋はきちんと本人確認を行います。
権利書・登記済権利証・登記識別情報は、マンションを購入し登記を済ませた人に対して、法務局から発行される書類です。準備といっても、捨てていなければ家の中にあるはずです。
「登記識別情報通知」という名の封書があったら、その中身が土地の権利書(登記識別情報)となります。
もしも土地の権利書を紛失している場合、後述する方法で別途手続きをしなくてはいけません。
【2】本人確認書類(免許証など)
先述した土地の権利書(登記識別情報)と照らし合わせて、「マンションを売りたい」というのが本人であることを確かめるために、免許証などの本人確認書類が必要です。
マンションが共有名義の場合、すべての人物の本人確認書類が要ります。
また、すべての人物の同意が得られないと、マンションを売却することはできないので、注意してください。
《POINT》本人確認に使える書類の例
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート など
要は、本人の「名前」「住所」「生年月日」が正しく記載された書類が、本人確認書類とみなされます。
マンションの売却を決めたら、あるとよい書類
さらに、マンション売却を始める段階で、あるとなおよい書類についても取り上げます。
「不動産屋にとってあればいいだけで、売主にとっては別にメリットがないのでは?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
取り上げた各種“あるとよい”書類を準備することは、売主にとっても大きなメリットがあります。
売主から、マンションの間取りや設備に関する情報提供があれば、不動産屋が売却用の資料作成にかける時間が短くなり、載せられる正確な情報も多くなります。
そして、売却用資料を早く・充実した内容で作ることは、マンションを早く売ることに繋がるのです。
【新築購入している場合】分譲購入時のパンフレット
売りたいマンションを新築購入した場合、その時のパンフレットがあるとよいです。
購入時の間取りから変化があるか、当時いくらで購入したのかなど、正確な情報をもとに不動産屋が査定を行うことができます。
【中古購入している場合】重要事項説明書・契約書
売りたいマンションを中古購入した場合、その時交わした重要事項説明書・契約書があるとよいです。
あるとよい理由としては先述のパンフレットと同じく、家の変化の履歴を不動産屋が正しく把握するためです。
【リフォームしている場合】計画書・見積書
売りたいマンションのどこかをリフォームした場合、リフォーム業者から貰った計画書・見積書があるとよいです。
どの設備が古く・どの設備が新しいのか、どんな設備に変わっているのかを、正しく伝えられます。
マンション売却の書類に関してよくある疑問
以下では、マンション売却の書類に関して、実際に『売る仲介』がお客様からよく聞かれることや困りごとについて、お答えしていきます。
- 土地の権利書がない!どうすればいい?
- 必要な書類はいつまでに準備すればいい?
- 書類が揃っていないけど、査定額には影響する?
【質問1】土地の権利書がない!どうすればいい?
土地の権利書(登記識別情報)を紛失しているケースは、非常に多いです。親から相続したマンションであれば、なおさらでしょう。
土地の権利書(登記識別情報)がない場合、基本的にそのままマンションの売却はできないので、代わる書類を司法書士に依頼して作ってもらう必要があります。
報酬(かかる費用)は司法書士によりけりですが、10万円以上かかることが多いです。
「そんなにかかるんですか!」という声をよく聞きます。今ちゃんと手元に土地の権利書がある人は、これから先もなくさないように、大事に保管しておきましょう。
【質問2】必要な書類はいつまでに準備すればいい?
本人確認書類は、不動産屋と最初の話をするまでに準備しておきましょう。
(手元に土地の権利書があるか・ないかを、はっきりさせておくこと)
あればよい書類(マンションのパンフレット類)は、不動産の査定時までに準備、遅くとも売却スタートまでに準備できるとよいです。
【質問3】書類が揃っていないけど、査定額には影響する?
あればよい書類が揃っていない場合でも、マンションの売却査定額にはほとんど影響しません。
査定に必要な情報を不動産屋がいちから集めることになり、そのぶん時間がかかってしまうだけです。
《POINT》マンション売却に必要な書類の準備に関して、不動産屋が伝えておきたいこと
書類の準備に関して、『売る仲介』が不動産屋としてアドバイスしたいのは、「マンションを売ろうと思った段階で書類の有無を調べたほうがいい」ということです。
特に、土地の権利書です。「土地の権利書……あったかな? 1回家に帰って調べてみます」と保留にすると、いったん引き上げて捜索することになり、見つかるまでマンション売却の話がどんどん延びてしまいます。
あくまで当社の場合ですが、書類はすぐに見つかるか、いくら探しても見つからないかのどちらか。
時間をかけて探して結局見つからないなら、早めに司法書士に代替書類を作ってもらったほうがいいと思います。
まとめ
以上、マンション売却に必要な書類について、お話しました。
マンションの売却を始めるなら、
- 土地の権利書 / 登記識別情報 ※必須
- 本人確認書類 ※必須
- 新築購入時のパンフレット ※あるとよい
- 中古購入時の契約書 ※あるとよい
- リフォームの見積書 ※あるとよい
これらの書類があるかどうかを、まずは確認しましょう。
なお、土地の権利書(登記識別情報)や本人確認書類をはじめ、パンフレット・契約書・見積書など、不動産屋に確認してもらう資料は、すべてコピーで大丈夫です。
個人情報保護の観点から、原本を不動産屋が預かることはありません。
最後になりますが、ここで紹介した以外に、マンション売却完了までに必要な書類を、以下にまとめておきます。
- 印鑑登録証明書および実印
- 固定資産税証明書
- 口座情報のわかる通帳・キャッシュカード
- マンションの重要事項に関わる調査書
当社『売る仲介』は、仲介手数料半額でマンションを早く・高く売る不動産会社です。持っているマンションのことでお悩みでしたら、お気軽にお問い合わせください。
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