業界最大手である「みずほ不動産販売」にて経験を積んだ後、少数精鋭の「株式会社グラウンド」へと入社した、室田圭亮(むろた けいすけ)さん。
YouTube「売る仲介チャンネル」での ”歯に衣着せぬ発言”と ”ポーカーフェイス” が印象的(?)ですが、今回はそんな室田さんにバリューエージェントのライター黒石がインタビューを実施。
「売る仲介」の仕事に関することから、プライベートな内容までお聞きしました。
プロフィール
室田 圭亮(むろた けいすけ)
担当:物件査定・物件調査・買主側不動産業者との折衝・重要事項説明書/契約書類作成
経歴:╴2014|建設業(現場業務)
╴2018|みずほ不動産販売株式会社(個人・法人向け売買仲介)
╴現在|株式会社グラウンド
資格:宅地建物取引士
「アナログでない不動産会社」に興味が湧いて、入社しました。
ー 室田さんがグラウンドさんに入社されて、今でどのくらいですか?
3年くらいになります。
ー グラウンドさんに入社するまでの経歴を、ざっくり教えていただけますか?
ここに来る前は銀行系不動産会社(みずほ不動産販売)で働いていて、さかのぼるとその前が地場の不動産会社、その前は建築関係で現場仕事をしてました。
ー 建設業から不動産業界にいこうと思った経緯はなんだったんですか?
もう結構前のことにはなるんですが、現場の仕事にちょうど「ちょっと飽きてきたな」と思い始めてたころで。そのとき宅建の資格が取れたので、その流れで不動産会社に勤めようと思いました。
鈴木さんとはこの一番最初の地場の不動産会社からの付き合いです。会社の先輩・後輩という。
ー そして前職で働かれた後、今の会社に入られるわけですが……なぜ大手を離れ、当時鈴木さんのひとり社長だった不動産会社(株式会社グラウンド)へ入られたんでしょうか?
前職のみずほ不動産販売のときから、鈴木さんに何度か「一緒にやろう」と声をかけてもらっていて。話を聞いたら「アナログではない不動産サービス」をやろうとしていて、おもしろそうだったんですよね。
他の不動産会社と違う、先進的なことをやろうとしてる部分に興味が湧いたので、最終的に入社を決めました。
「売る仲介」での普段の働き方を教えてください。
ー 「売る仲介」における、室田さんの普段の働き方を教えてください。
マンション売却のうち、僕の担当する領域が「お客さんの窓口として面会・査定する」「売却額決めて媒介契約を結ぶ」そして「売却が決まった後に売買契約に立ち会う」なんですね。
基本お客さんに会うか、あるいは契約・諸々の準備など個人でやる仕事なので、大体の仕事はオフィスに行かなくてもお客様宅と自宅で完結します。
社員同士のやり取りも基本はすべてチャットなので。
週に1回、YouTubeの撮影日だけは必ずオフィスへ行くんですが、それ以外は比較的自由の利く働き方をしてます。
ー YouTubeの撮影以外では、ほぼオフィスへ行かずに働かれてるんでしょうか。
いえ、会社に顔を出さなくてもあまり問題はないんですが、なんだかんだで結構顔を出してます。
「必要な書類、会社に取りに行かな」とか。あとは会社にいくことで、気分転換にもなりますし。
仕事以外の時間は何をして過ごされてるんですか?
ープライベートなこともお聞きしたいのですが、仕事以外の時間は何をして過ごされてるんでしょうか?
最近はもっぱら自宅で筋トレです。トレーニング中は暇なので、YouTubeで筋トレの動画を流しながら、自分も筋トレしたりとか。
あとは有吉弘行のラジオ放送とかをよく流していますね。
ーお笑い好きなんですか?
お笑いもまあ好きですけど、有吉が好きです。
言ってることが「うそっぽくない」じゃないですか。切るところはバサッと切ってて、本音で発言してるところが好きですね。
筋トレ以外だと「サーフィン」が趣味です。波の大きさとか台風のルートとかで、どのエリアの海がいいとかあるんですけど、秋冬は日本海側が良いので福井にいったりとか。春夏とか台風の時期は岡山や三重、あとは愛知・静岡・宮崎・千葉の海にも行ったりします。
ーたしかに「室田さんといえばサーフィン」ってイメージがあります。
たまにお客さんからも言っていただけます。
何かで見てくださって、初対面で「サーフィンお好きなんですよね?」って。
YouTube(売る仲介チャンネル)にはどういった経緯で出演することになったんですか?
ー YouTubeチャンネルを開始してもう1年以上になると思いますが、最初に鈴木社長から「YouTubeをやろう」と声をかけられたときは、どんなお気持ちだったんですか?
嫌でしたね(笑)。
動画で顔出しで話すことに、最初は抵抗感があったので。
ー (笑)その中で最終的に出演するってなったのは……
鈴木さんに「室田、やるで」って言われたからですね。
「YouTube出てみる?」じゃなくて「やるで」って。
ー なるほど(笑)。撮影はいつも会社のオフィスでされてるんですか?
そうです。
カメラを置いて、鈴木さんが視聴者さんからいただいた質問を読み上げて、それに僕が回答するという流れです。
ー 撮影時は事前に打ち合わせや、質問内容の予習などされてるんですか?
一応「こんな質問やで」みたいなのは事前に共有してもらえるんですが、あらかじめ回答を用意していくとかはないですね。
事前に質問を見て回答を考えてしまうと「初見のリアクション」がとれないじゃないですか。演技っぽくなるというか。
「いい質問ですね」とか「悪い営業担当ですね」とか、本音のリアクションを出すのが大事と思ってるんで、準備や打ち合わせはあえてしないようにしてます。
ー たしかにYouTubeでは、かなり自然体で話されてる印象があります。
最初のころはすこし「かしこまった」というか、丁寧な話し方とかも気にかけていたんですけど……いまはもう完全に「素」の状態で臨んでます(笑)。
ー(笑)
YouTubeを見て問い合わせされるお客さんも多いんですか?
ー 売る仲介さんは「YouTubeチャンネル」を運営されてますが、動画をきっかけに問い合わせされる方も多いんでしょうか?
そうですね。現在、申し込みしてくださったお客さんのほぼ100%がYouTubeきっかけです。
なので訪問前から多くのお客さんは「YouTubeに出てるアイツ(=室田)が来るんですよね」と思ってくださっています。
ー すでに室田さんを知ってる人から問い合わせがくるわけですが、そういうのって室田さん的に「(仕事が)やりづらいな〜」とは、ならないんでしょうか?
むしろ逆で、すごくやりやすいです。
「はじめまして」じゃないから、相手も事前に僕がどういった人間で、当社サービスの売る仲介がどういったスタンスや考え方で運営しているかを、あらかじめ知ってきてくれてます。
長い前置きとか説明もいらないですし、僕も変に取り繕ったりせず「YouTubeに出ているときの素の自分」で接することができるんですよね。
ー なるほど。
初対面の営業に、いきなり「この金額だと相場より高いですよ」とか「それは難しいと思います」とか言われたら、ちょっと腹立つじゃないですか。
でも動画ですでに包み隠さず喋っているので、お客さんも話に納得していただけている気がします。
「こいつが言うならそうなんだな」って。
数ある不動産会社の中で、うちみたいな小さい会社をあえて選んでいただいて、数千万円の額が動く契約の舵取りを任せてくださることが嬉しいです。
室田さんの、他の営業担当と違う「強み」を教えてください。
ー 「室田さんご自身」の、他の営業担当と違う「強み」は何だと思いますか?
僕がほかの担当より優れてるところは、….特にないです(笑)。
ー ほんとですか?(笑)
特にないです(笑)。
僕がすごいんじゃなく、YouTubeで事前に売る仲介を知ってきてくれるという、システムのおかげで、僕の言葉をお客さんがスムーズに受け入れてくれてるので。
仮に営業担当のAさんと僕がいたとして、まったく同じ物件を、僕だからAさんより高く売れる、早く売れるということはないです。
だから特別なことをしようというより、YouTubeを見て信頼してきてくださったお客さんが、納得感をもっていただけるような仕事をしようと思ってます。
室田さんの思う「売る仲介」を利用するメリットは何ですか?
ー「売る仲介のサービスがすごい」とおしゃっていただきましたが、 室田さんからみてお客さんが「売る仲介」を利用するメリットは何だと思いますか?
一番はお客さんが納得して、売却を終えられることだと思います。
売却が開始されると、担当営業マンからの連絡って、電話でお客さんに入ることがほとんどなんですね。
「昨日から広告をはじめたんですけど、まだ問い合わせは入ってないです。また連絡します」みたいな。口頭でのやりとりも多いですし、証拠もないです。
─ そうなんですね。
そうなるとお客さんからしたら本当かどうかわからないので不安だと思いますし、逆に悪い不動産会社だったらやりたい放題ですよね。
いわゆる「囲い込み」だったり。あと根拠もないのに、お客さんからの売却の依頼を受けるためだけに「通常より高い査定金額を言う」営業担当も多いです。
その点、売る仲介の場合は査定額の根拠や売却中の状況など全て文字や動画でLINE共有するので、不透明な要素がほぼありません。
「査定の様子」も「相場がこのくらいやから」とか「ライバルがこの額で出してるから、もうちょっと高い額で売却に出せるかもですね」みたいな会話を、15~20分くらいの動画に残して、お客さんにお渡ししてます。
─ なるほど。
あとは「内覧の申し込み」が入った場合も、他社であれば営業担当からの電話で知るのが普通なんですが、うちの場合は僕らが知るのと同タイミングでお客さんにも自動で通知が届くようになってます。
仮に査定額の根拠とか、売却の問い合わせ数とかが不透明な状態だと、物件が売れるのに時間がかかっても早く売れても、お客さんは不信感を持ちやすいと思うんですよ。
なかなか申し込みが入らなかったら、市況・マーケットの問題であっても「営業担当が仕事してくれてないんじゃないか」と思うだろうし。
逆に売却開始1か月とかで売れたら「ラッキー」より「安く売り出し過ぎたんじゃないか?」と後悔してしまったり。
売る仲介の場合は、根拠やこちらの戦略、売却中の様子もすべて透明性があるので、売却が決まったときにお客さんがちゃんと納得できると思います。
室田さんから見て、グラウンドの社員さんってどんな方ですか?
ー室田さんから見て、他の社員さんってどういう方ですか?
どういう方….(苦笑)。僕以外の会社のメンバーは3名です。いま産休でお休みしてる前川さんが僕より年下。鈴木さんと田中さんが上なんですね。年上なだけあって、やっぱり2人ともしっかりしてるなと思います。落ち着きがあるというか。
まず鈴木さんは考え方がすごい先進的なんですよね。
YouTubeやろう、LINEしよう、Zoomしようって、僕からしたら発想にないことを、良い物であれば新しいことでもどんどん取り入れていくので。
─ 確かに、そんな印象があります。
田中さんはやっぱり信頼できる。
売る仲介のシステム的に、僕が契約まで立ち会ったお客さんを田中さんに引き継ぐんですけど、お客さんからしたら「何で途中で担当変わるの?」って、不快になる方もいると思うんです。
でも田中さんは仕事もできるし「お客さんの心の機微」がわかる人なので、安心して引き継ぐことができるんですよね。
僕が気をもむ必要がないので、助かってます。
ーいい関係で仕事されてるのが伝わってきます。
「売る仲介」・「室田さん」の今後の展望を教えてください。
ー 最後に室田さん、もしくは「売る仲介」としての、今後の展望や目標を教えてください。
まず「売る仲介」ですが結果が出せてお客さんも納得できる、本当に「良い仕組み」だと思っているので、もっと多くの方に認知されたいです。
もっと多くの方に動画を見ていただくことで、売る仲介のスケールが大きくなればいいなと。
僕らの動画を見てくれてる人たちって不動産会社とのやり取りに何かしら違和感があって、自分からWebで情報を調べてるような、賢い方が多いなと感じます。
不動産に限らず損をしないために、もっと多くの人が自分から情報を取りに行くようになるといいなと思います。
最後に、僕自身の個人的な展望は……特にないです(笑)
ー (笑)
すごく先を見てというよりは、目の前のことをこなしていって。
今やっていることが前進して、さらにおもしろくなったらいいなと思いますね。
ー そのとおりですね、ありがとうございます。これからのご活躍も期待しています!